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第8回 イギリス・クリスマス

第8回 イギリス・クリスマス

2020/12/18

 今年もあとわずか。クリスマスソングが聞こえる季節になりました。
 クリスマスのご馳走といえば、日本ではチキンやショートケーキが定番ですが、海外ではどのような料理が食べられているのでしょうか。
 今回は魔法にあふれた国・イギリスの伝統的なクリスマスをのぞいてみましょう。

イギリスのクリスマスにまつわるお話

 ヨーロッパ諸国ではクリスマス前の約4週間を「アドベント(待降節)」と呼び、子どもたちはアドベントカレンダーを飾って楽しみます。アドベントカレンダーとは、12月1日から24日までのカレンダーの日付にそれぞれポケットがついていて、ポケットをめくると、可愛らしい絵やお菓子が出てくるというもの。1日ずつ、アドベントカレンダーをめくり、指折り数えてクリスマスを待つのです。

アドベントカレンダー

 美しいクリスマスツリーも楽しみのひとつ。イギリスで最も有名なトラファルガー広場のツリーは、ノルウェーからの贈り物で、1947年、第二次世界大戦でイギリスがノルウェーを助けたお礼に贈られたのがはじまりです。以来、毎年欠かさず贈られています。

トラファルガー広場のクリスマスツリー
トラファルガー広場のクリスマスツリー

伝統的なクリスマスディナー

 イギリスでは、クリスマス当日は家族で集い、クリスマスディナーを楽しみます。ローストターキーに焼きジャガイモ、温野菜、クリスマス・プディングというのが伝統的なメニューです。1843年、当時このメニューはなくなりかけていたそうですが、クリスマスをテーマにした小説「クリスマス・キャロル」(チャールズ・ディケンズ著)が出版されたことによって復活したともいわれています。

ローストターキー

 クリスマスのメインディッシュとして、多くの家庭の食卓に並ぶのは、ローストターキーやローストビーフです。ローストはイギリスで親しまれている調理方法で、日曜日には家族そろってローストビーフやローストポークを楽しむ「サンデーロースト」という習慣もあります。休息の日である日曜日には、簡単に調理できるローストがぴったりなのだとか。ただし、クリスマスディナーは別格で、この日のために使うお肉は10月~11月に手配を始めるのだそうです。

 クリスマスのデザートの定番はクリスマス・プディング。ドライフルーツ、スパイス、そしてブランデーを加えた生地を、じっくりと蒸した重厚な料理です。食べる前にプディングに火をつけて、見た目と香りを楽しみます。

クリスマスプディング

 英国大使館がレシピを公開しているので、今年のクリスマスはプディングに挑戦してみるのも楽しいかもしれませんね。

 さて、イギリスでクリスマスを過ごした後は、日本へ里帰り。新年に欠かせないお正月料理をご紹介します。それでは、よいお年を。

[Reference]
「イギリスの家庭料理」砂古玉緒著 世界文化社
「どんな国?どんな味?世界のお菓子④ ヨーロッパのお菓子(1)」服部幸應・服部津貴子著 岩崎書店
英国政府観光庁「英国を代表する楽しいクリスマスを経験しよう」(閲覧:2020年12月15日)

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